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ダイバシティ時代、グローバル化時代において、女性の活躍推進を基軸に企業の活性化、日本社会の活性化を目指します。参加企業メンバーが互いの実体験、課題を共有しながら、さらなる取り組みへの方向性を見出すことと、企業を超えてのネットワークの構築のための研究会です。

第34回〜第36回の予定

【2010年度の予定 : 第32回〜第34回】

3420103月17日(水) 14:0017:0013:30開場)
「産休、育休取得者のためのサポートと課題

352010413日(火) 14:0017:0013:30開場)
「ダイバシティ、女性活躍推進が他人ごとでなくなる気づきの瞬間」

362010513日(木) 14:0017:0013:30開場)
「女性管理職の増加が組織にもらす効果」

●対象: 女性活用を推進している組織、担当者で法人としての個人参加のみ (定員50名)
●参加費: 3,000円

会場のご案内

財団法人社会経済生産性本部 渋谷本部・生産性ビル (1F受付をお訪ね下さい)
※研究会にはメンバー登録の上、アンケートにご回答いただく必要がございます。登録、ご参加要件を満たされた方は、貴社名・お名前・「女性と組織の活性化研究会」にご参加の旨をお申し出下さい。

【第32回 女性と組織の活性化研究会レポート】

【第32回】女性と組織の活性化研究会レポート

『女性活躍推進、ダイバシティ推進のために必要な体制とは!』

 新しい年を迎え、初めての研究会が、新たな参加者4名を迎え、1820名(オブザーバー含む)で開催されました。今年最初の研究会は、「女性活躍推進、ダイバシティ推進のために必要な体制とは!」と題し、現場でダイバシティの推進に携わっているメンバーを中心に、体験談をもとにした実践的な意見交換が行われました。

 

 研究会は、下記のとおり、3部構成での進行となります。

1. [ミニ講義]主宰者・植田による講義

2. [プレゼンテーション]参加企業における事例発表

3. [グループディスカッション]2つのグループによる意見交換

 以下、今回の研究会の内容を簡単に紹介します。

*主宰者によるミニ講義*

 ここ数年、女性の活躍、そしてダイバシティの推進の動きが、企業において広がりをみせています。とはいうものの、事前に集計したアンケートからは、ダイバシティの推進における社内体制の構築、そして取組内容などに苦労されている企業さまが多いことがわかりました。特に、ダイバシティの担当体制については、少人数、しかも兼務であることが多く、担当者に負担が重くのしかかっているようです。講義では、この状況を踏まえ、担当者のモチベーションを高く保つことの重要性に触れていました。

 ダイバシティの推進を担当するということは、会社全体をみながら、その体制整備へチャレンジをしていくという大きな役割を担った、大変に労力のいることなのだと思います。しかしながら、一方で、ダイバシティの推進は、経営に直結する業務に携わることのできる、またとない機会であるといえます。講義からは、この重大な任務を、モチベーションを高く保ち、楽しみながら全うしてほしいという主宰者のメッセージが強く伝わってきました。

 

*プレゼンテーション*

 今回は、日立化成工業株式会社 CSR室ダイバシティ推進グループ 部長代理 矢島啓子さんより、同社におけるダイバシティ推進の取組について、事例を発表していただきました。日立化成さんは、ダイバシティの推進それ自体を目的とするのではなく、ダイバシティの推進を、実効性が伴うよう経営戦略として明確に掲げています。そして、このことが、ダイバシティ推進の体制を構築していくうえでの強みとなっているのだと思いました。女性活躍推進も含め、ダイバシティの推進は、社員の理解があってこそだと思います。そのためには、ダイバシティを特定の人のためだけではなく、社員一人ひとりのためのものであることを理解する必要があるのだと思います。日立化成さんは、ダイバシティを経営戦略として位置づけることで、社員にダイバシティの考えを上手に浸透させているのではないかと感じました。

 また、矢島さんは、ダイバシティ推進グループ唯一の専任担当です。兼務は兼務で負担が大きいのでしょうが、専任を務めることもきっと苦労が多いのだろうと思いお聞きしたところ、意外にも、専任であることのメリットについて触れられていました。意思決定の早さなどが、一例としてあげられるようです。

 矢島さんのプレゼンテーションをとおして、ダイバシティの推進は、ただ推進すればよいのではなく、自社をよく理解し、何のためにダイバシティに取り組むのかを明示し、そのうえで自社にあった体制を整備することが大切なのだと感じました。

 プレゼンテーション後の質疑応答では、たくさんの質問が矢島さんに投げかけられ、メンバーのかたの高い関心度が示されていました。ダイバシティの推進は、多様性に富んでしかるべきだと思いますが、大変に参考となる取組を紹介していただきました。

 

*グループディスカッション*

 主宰者の植田、そして事例発表をしていただいた矢島さんをそれぞれ囲み、2つのグループによるグループディスカッションを行いました。

 まず、ディスカッションをとおして、メンバーのみなさまの熱意を強く感じました。前述しましたが、ダイバシティの推進を担当するということは、組織を変えていくことにつながる、大きな責任を伴うことだと思います。お話を伺うと、前例がないなか、担当者自らが「何をしようか」と考え、実行していらっしゃいます。そのなかで、参加者のみなさまは、他企業の取組を参考としたり、社内の有志でプロジェクトを立ち上げたりと、それぞれが工夫してご自分の仕事に取り組んでいらっしゃいます。数ある取組の様子を伺うなかで、ダイバシティの推進には、まず適切な担当者ありきであると感じました。そして、試行錯誤を重ねるなかで、その企業の状況等にあった体制を構築していくことが大切なのだと思いました。

 矢島さんを囲んだグループでは、既存メンバーはもちろんですが、新規メンバーからも積極的にたくさんの質問が飛び交っていました。他社の事例を、直接の担当者から聞き、また意見交換ができることは、この研究会の最大の魅力なのだと改めて感じました。

 

 ダイバシティの問題は、グローバル化する社会において、属性にとらわれず優秀な人材を確保するために、企業が避けて通れない課題になってきているといえます。今後も、研究会では幅広くダイバシティの取組と課題について考えていきます。

 次回のテーマは、「女性が抱える部下、上司とのコミュニケーションの問題」となります。たくさんのかたのご参加を、お待ちしております。

(文責 株式会社きんざい 舟山 綾)

【第31回 女性と組織の活性化研究会レポート】

【第31回 女性と組織の活性化研究会レポート】

「総会」122日(水)13301800

 

12月の研究会は、「総会」。オブザーバー5社を含む、2033名が参加しました。

この1年間をふり返るという企画だったのですが、ちょうどこの12月は、社会経済生産性本部さんで研究会を開催するようになって丸一年がたつという節目でもありました。

「総会」ということもあり、参加した15社がすべて、10分という持ち時間のなかで発表したのですが、この1年間のなかでどのような試行錯誤や進展があったのか、今後の課題や展望はどうなのか、ということについて、非常に密度の高いプレゼンテーションが続きました。

そのなかには、ご担当者としての悩みの声もあれば、「このことは訴えたい」という熱意のこもったものもありました。また、活動からうまれた喜びや感動が聞き手にしっかりと伝わってくる事例もありました。すべてを書くことは難しいのですが、以下では当日のプレゼンの様子について箇条書きでまとめてみたいと思います。

 

◎各社からのプレゼンテーションについて(箇条書き)

 

  各社で取り組んでいる内容自体にも非常にバラエティがありました。例えば、NECモバイリングさんは女性管理職育成、双日さんは育児休職者支援、東京海上日動あんしん生命保険さんはメンター制度についての取り組みをご発表されました。日立INSソフトウェアさんでは、女性交流会・課長交流会・役員との交流会といった様々な場を設けているというユニークな取り組みを発表されました。

  三菱化学さんからは、アンケート調査の分析をすすめているというお話がありました。同様のご報告は複数あり、第一三共さんはアンケートを実施したこと自体に非常に反響があったというエピソードを紹介されました。また、日立造船さんでは、アンケートだけに頼らず、インタビューを通して生の声を聞く活動をはじめられたということでした。

  各社ならではのプレゼンテーションのスタイルも楽しいものでした。コープネット事業連合さんは、広報紙をみなに配布されたのですが、「子ども参観日」という取り組みを「やってよかった!!」という声が紙面に踊っていました。医療法人ヘルスヘブンさんは、DVDの上映でした。笑顔がひろがる職場の風景が映し出され、この1年で人や職場がどう変わり、成長してきたのかという感動が伝わってきました。

  ご担当者の立場にもいろいろあることが分かりました。ダイバシティの専任者ももちろんおられますが、兼任やワーキンググループのメンバーとして取り組まれているかたも多くおられました。JALパックさんのお一人は、ご自身の結婚を契機にしてプロジェクトへの参画を希望するようになったそうです。一方で、初参加のアクサ生命さんのように、エグゼクティブ自らが活動にコミットしているというケースもありました。

  活動の主体にもバラエティがあります。ミニストップさんの場合は、ボランティア的な活動からスタートしたものが公の体制になり、新たなスタートを切ろうとしているという事例でした。日本サムスンさんは、教育担当者として出来ることを色々と工夫しながら等身大で取り組んでおられるという様子が伝わってきました。オール・デサント労働組合さんからは、働き方の変革について、組合の立場から経営陣と熱く語っておられるというお話がありました。また、千葉大学さんからは、女性研究者支援という、ふだんなかなか知る機会の少ない活動について、興味深い事例を聞くことができました。

 

◎グループディスカッション

 

研究会の後半は、事前アンケートにもとづく以下の4つのテーマを掲げて、グループディスカッションを行いました。

(1)メンター制度

(2)女性キャリア意識づけ

(3)男性管理職の意識改革

(4)ダイバシティ風土改革

各参加者は自分が関心をもつテーマのグループに集まり、ファシリテーターの進行のもとで話し合いを進めました。ディスカッションは2回行われ、2つのテーマについて意見交換する機会をもつことになりました。

短時間の話し合いの場ではありましたが、例えばメンター制度のグループでは、その導入に関心をもつひとが質問をし、すでに導入しているかたがそれに答えて事例を語る、というようなやりとりが交わされました。男性管理職の意識改革のグループでは、その必要性を訴えるひと、変わらない男性管理職という問題提起をするひとなど、熱い意見交換の場となりました。

 

◎総会を終えて

 

今年の研究会の締めくくりとなった「総会」は、書ききれないほどの盛りだくさんの内容となりました。この研究会では、メンバーが互いの実体験や課題を共有しながら進めておりますが、明年も皆さまと一緒に実りのある場をつくってまいりたいと思います。

この総会の最後に、植田は、「私の理想は、この研究会の目的が達成されて、この研究会が要らないようになること」と語ったのですが、「女性と組織の活性化」という目的に向けて、明年2010年も皆さまと進んでいくことができればと存じます。

 

浅川知洋