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ダイバシティ時代、グローバル化時代において、女性の活躍推進を基軸に企業の活性化、日本社会の活性化を目指します。参加企業メンバーが互いの実体験、課題を共有しながら、さらなる取り組みへの方向性を見出すことと、企業を超えてのネットワークの構築のための研究会です。

【2015年11月24日(火)開催 第95回 女性と組織の活性化研究会レポート】

『ダイバーシティ時代の管理職の人間力アップの必要性』

 早いもので、今回が2015年最後の研究会となりました。11月の研究会は「ダイバーシティ時代の管理職の人間力アップの必要性」をテーマに実施しました。時代の変化とともに、会社や人の意識も変わらなければならないこと、管理職の人間力がアップすると組織にどんなメリットをもたらすのかなどを、参加企業メンバーで共有しました。

概要は次のとおりです。

*第1部* 13:301500

・植田ミニ講義

・事例発表(質疑応答含む)

*第2部* 152016:30

・オブザーバー、事務局からのお知らせ

・グループディスカッション

当日は1315名(オブザーバー含む)の方にご参加いただき、植田の講義、生活協同組合連合会コープネット事業連合 人材開発部 教育研修課長 太田邦江さんの事例発表、そして第2部のグループディスカッションと、本音ベースの対話が繰り広げられました。 以下、今回の研究会の内容について、それぞれ一部分をご紹介します。

*主宰者によるミニ講義*

事前に集計した22社のアンケート回答では、管理職の企業戦士度、オールドキャリア度(昭和度)が「高い」との回答が95%となり、多くの管理職が昭和を引きずっていることが明らかになりました(高い54%、やや高い41%)。彼らの部下にあたる20代30代で、メンタルを病む人や辞めてしまう人が「いる」と回答した企業は85%でした(いる33%、ややいる52%)。40代でもいる、増えている、減らないとのコメントもありました。心の病、離職の原因はさまざまだと思いますが、組織風土や上司の言動が少なからず影響を及ぼしていると考えられます。

管理職に対するモチベーションマネージメントや人間力に関する研修を「やっている」と回答した企業は45%で、計画中9%と合わせると、回答企業の半数以上で取り組んでいることがわかりました。また、研修後の管理職自身に良い変化が「ある」と答えた企業は43%でした(ある24%、少しある19%)。この結果について、植田の実感値として、女性の研修に比べると極めて低いという印象のようです。

管理職に対する研修、教育の必要性は「ある」との回答が100%でしたが、研修を行う上で課題や問題があるとの回答が90%でした(ある57%、少しある33%)。具体的には、売上数値に関する研修の方が優先順位が高い、研修時間の確保が難しい、出席率が悪い、研修の必要性を感じていないなどがあげられました。研修の必要性があっても、実現するまでには多くの問題があることがよくわかりました。

 植田からは、女性活躍推進、ダイバーシティ推進講演で使っているスライドを用いながらのミニ講義がありました。時代が変わったのに、会社も人の意識も変わらないままの組織を「昭和タイタニック号」と名付け、変わらなければ沈没していくと解説。そのまま沈むか、逃げ出すか、あるいはみんなで立て直すか。社員1人ひとりの意識を変えて、昭和体質を変えることが強い組織づくりにつながると言及しました。また、ニューキャリア時代に求められる管理職像や意識改革のための研修企画のポイントを解説しました。「昭和な企業戦士管理職の下では女性も男性もつぶれる」「男性管理職が研修を受けるときは女性部下が一緒だと心が開きやすい」「男性のDNA入れ替えには2日必要」など、植田が過去に多くの企業で研修を行ってきた経験からの言葉は、説得力があり、参加者の心に響いていたようです。

*事例発表*

 今回の事例発表は、「ダイバーシティ時代の管理職の人間力アップの必要性」をテーマに、コープネット事業連合 太田さんに発表いただきました。太田さんは、1987年にさいまたコープ(現コープみらい)に入職され、スーパーマーケットでのレジ、お客様相談室などの現場経験を積みながら男女共同参画推進担当に従事。その後、2002年に人事教育部教育担当に携わり、結婚、出産、育児休職など女性ならではのワークライフバランスの変化を体現されてきました。2004年からはコープネット事業連合に出向され、人材開発部教育研修課長として、コープネットグループに所属する1都7県の職員に対する教育に携わっていらっしゃいます。その中から、今回は2007年度から延べ41回開催されている管理職教育としての「モチベーションリーダーシップ研修2日間コース」を中心にお話しいただきました。研修導入の背景には、異なる文化で育ってきた職員が同じ研修を受けることで、統一した理念、ビジョンを体感し、日常では関わりの少ない他の生協の職員同士で語り合う場を設けることで組織力を強めたいという思いがございました。出身生協の違いだけではなく、性別、雇用形態、年齢、価値観などが異なる人々、その違いを理解し、認め、寄り添い、支援することを体現できるセミナーを通じて、多くの変化が見られているとのこと。9年間継続してきたことで約800名の管理職の方が受講され、セミナーで身に着けた様々な気づきは共通言語、共通認識となって現れてきているそうです。研修後のアンケートでは、「人によって心のエンジンは違う。互いに尊重しあうことが大切だと思った。」、「部下を理解しようとしなかったのは自分自身だった。」など、自分と相手は違うということを認めるあうことで、お互いを尊重することができ、相手の話を心で聴くことで、信頼関係が構築できることを感じていただけたそうです。

また、宅配事業部門で行われた「女性活躍タスク」の取り組みについても発表いただきました。6回の会議の中で、「生協らしさって何だろう?」、「10年後もイキイキ働き続けるために、こんな職場にしたい」などをテーマに答申策定を行ったそうです。この会議には、若手女性職員9名に加え宅配事業の執行役員、部長、地区長、人事教育執行役員、部長、事務局が参加することにより、自分たちの成長を真剣に考えてもらえていることが感じられ、回の終わりには、「事業所長になり、活躍したいという気持ちが湧いてきた」という思いが伝えられたそうです。太田さんの発表からは、人材教育に対する熱い思いが感じられ、この熱い思いがあるからこそ、研修が継続され、組織風土の変化へと繫がっているのだと感じました。

  *グループディスカッション*                   

 主宰者の植田と発表者の太田さんを囲む2つのグループで、グループディスカッションを行いました。その一部をご紹介します。

 前半は、昭和に染まったバブル世代の意識をどう変えたらよいか、どの層に施策を打つのが効果的かといったテーマで意見交換がなされました。また、経営陣の理解を得る秘策について、太田さんがどのように進めているかをお話しいただきました。「信念」を持ち、上に突き返されてもあきらめず、この人を攻略するにはどうしたら良いかを考え行動する、というお話が印象に残りました。そのほか、女性活躍タスクに関する質問も多く出ていました。

 後半は、男性管理職の意識がなかなか変わらない(変われない)背景や要因について、植田の話を中心に展開しました。男性は「過去と今」を見ており、女性は「今と未来」を見ている。男性の多くが過去の栄光を引きずり、なかなか変われないのも頷けます。植田の講演聴講者の中には「今までの俺のやり方で何が悪い」「もう一度昭和の栄華の時代が来ないかな」という男性管理職がいたこともあるそうです。これも過去を見ている男性の象徴的なエピソードだと思います。研修・講演を積極的に受講する人は、もともと人間力のある人。必要ないという人ほど本当は受けなければならないので、企業としては悩ましいことと思いました。

 次回の研究会は、2016年1月12日(火)「女性活躍推進、ダイバーシティ推進の現状と今後」と題して行う総会です。2015年の活動を振り返るとともに、今後の課題・目標などを参加者全員で共有します。たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

文責:株式会社日経BPマーケティング 神田絵梨 キャリアコンサルタント 山岡正子

【2015年10月14日(火)開催 第94回 女性と組織の活性化研究会レポート】

『総合職への職種転換&女性のためのロールモデル(40代、50代)の私たちができることは』

 今回より、新しい会場での研究会です。会場は大崎のミーティングスペース バルブ。この日は爽やかな秋晴れで女性だけの研究会となりました。会場は華やかで明るく、まさしく女子会のようでした。そして、今回は富国生命保険相互会社 人事部 ダイバーシティ推進室 室長 金子こずえ様、主任 竹下順子様、事務企画部 専任部長 昌宅由美子様、お客さまサービス部 お客さまサービス推進グループ 副長 後藤尚子様に『総合職への職種転換&女性のためのロールモデル(40代、50代)の私たちができることは』のテーマで発表していただきました。研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

     1

     植田ミニ講義

     事例発表(質疑応答含む)

     2

     グループディスカッション

以下、今回の研究会の内容をご紹介します。

*主催者によるミニ講義*

今回、アンケートに回答いただいたのは28社です。その中で、現在も一般職の採用をしている企業は36%。一般職であっても管理職になれると回答した企業は57%と、半数以上の企業が総合職ではなく一般職であっても管理職になれるチャンスはあるようです。ただ、一般職の女性たちに多い年代は40代が28%と多く、職種転換や昇進のチャンスが与えられていても、それをどのように捉えるかは個人差が大きいようです。では、一般職の女性たちに対して、キャリア教育や研修、キャリアカウンセリングを行っているのでしょうか?「行っている」25%、「少し行っている」14%と、フォローアップの機会が十分とは言えない実情が見えてきました。では、一般職に限らず45歳以上の女性社員たちの実情はどうなのでしょうか?企業の中で45歳以上の女性の割合は「1130%」が43%、「3150%」が14%とかなりの割合を占めています。その女性たちのモチベーションは「高い」と感じる企業は0%、「やや高い」が11%。「人による」との回答が75%と非常に多く、責任のある業務に携わっているかどうかもモチベーションに大きく影響しているようです。なかには、「ほとんどが未婚のため、モチベーションに関係なく継続的に働くことが必要」といった生活のために働くだけで自分のキャリアを描けない女性たちも少なくないようです。
 そんな45歳以上の女性たちの存在は2030代の社員にはどううつっているのでしょうか?ワークライフバランスを意識しつつ管理職として活躍している女性や後進を育てようとする女性、ぶれることなくしなやかに仕事をしている女性たちは若い世代のロールモデルとなっているようです。しかし、反面教師になってしまっている女性たちも57%(たくさんいる11%、少しいる46%)と多いことが明らかとなりました。反面教師になっている女性たちは大きく分けると2パターンに分けられます。男性同様にバリバリ働くガンダム独身女性管理職、または昭和の時代のまま変わりたくないとチャレンジせずに向上心に欠ける人です。45歳以上の女性たちが入社したころの日本の時代はまさしくオールドキャリア時代。現在のニューキャリア時代に組織が変わり、企業の女性の育て方が変わっても、女性たちの意識は変わらない、いや変えたくない人も少なくないのでしょう。しかし、50歳から素敵な働き方、生き方をしていくためにも、40代【責任】・50代【貢献】という使命を意識し、昭和感覚から卒業し平成ダイバーシティ時代の生き方に気づき、変化していくことが必要なのです。
 だからこそ、45歳以上にはキャリア研修が必要不可欠なのです。

*事例発表*

今回は、『総合職への職種転換&女性のためのロールモデル(40代、50代)の私たちができることは』というテーマで富国生命保険相互会社 人事部 ダイバーシティ推進室 室長 金子こずえ様、主任 竹下順子様、事務企画部 専任部長 昌宅由美子様、お客さまサービス部 お客さまサービス推進グループ 副長 後藤尚子様に発表いただきました。発表いただいたこの4名の皆さんの仕事もしつつ、家庭に子育てにイキイキとしている姿は、若い女性社員たちには本当に心強い存在でしょう。

なかでも、金子様、昌宅様、後藤様は、今回のテーマである一般職で入社し総合職に転換したご経験をお持ちなのです。一体、皆さんがどんなキャリアを積まれてきたのかも興味津々です。

富国生命保険相互会社は、大正12年創立の歴史をもち、ご契約者の利益擁護・社会への貢献・働く職員の自己実現を経営理念に持つ、対面営業に力を入れている会社です。

まず、トップバッターとして発表いただいた金子さんは富国生命保険相互会社にバレーボール枠で入社。その後総合職に転換した2人の子を持つワーキングマザーです。富国生命保険相互会社では、社長自らが女性活躍推進フォーラムの発起人となり、女性の活躍に力を注いでいます。女性総合職主任以上研修会・女性管理職勉強会などの管理職向けだけにとどまらず、一般職でも副長(係長クラス)までは昇進できるように制度を改正したり、育休中の社員を呼んでのランチ交流会などを開催。フコクファミリーデーでは、社員の子どもたちも参加することができます。また、このファミリーデーを利用して大人向けの乳がんセミナーを開催し、女性社員にとってはとても身近な病気だったためにとても好評だったそうです。

次に発表いただいたのは昌宅さん。一般職から総合職に31歳の時に転換されたワーキングマザーです。昌宅さんは、障がい者雇用の推進・受け入れ環境の整備に尽力してこられました。3年間で掲げた障がい者雇用の目標を達成し、その貢献が千葉県で認められ、「笑顔いっぱいフレンドリーオフィス」に認定されているほどです。

竹下さんは二人のお子さまの子育て真っ最中のワーキングマザー。竹下さんからは、平成23年に仕事・子育て応援ガイドを、先輩パパ・ママの経験談や制度などの難しい内容なども噛み砕いて分かりやすい文章にこだわって作成されていることを発表してくださいました。平成27年には、さらにイクメンガイドを作成し、男性社員向けのサポートにも着手さする予定だそうです。

後藤さんは一般職で入社し、お二人のお子さまの子育てが一段落してから、総合職に転換されたキャリアをお持ちです。後藤さんからは、現場先行で始めている「キャリアカウンセラー等相談窓口の設置」を発表して頂きました。お客さまサービス部において、社員とキャリアカウンセリングを行い、悩みが大きくなる前に自分自身と向き合い本人に気づいてもらえるようなサポートをしていらっしゃるそうです。

4名の皆さんは、本当に一人一人が笑顔がとても素敵で、「社員のために会社をよくしたい!」という気持ちがバンバン伝わってきました。まさしく、その姿はダイバーシティに本気で取り組む戦隊ヒーローのよう!社会人として、女性として、母として、美しい中に凛とした強さが感じられました!!一般職を経て総合職に転換し、後進たちのリーダーとしてメンターとして活躍される皆さん!この姿こそが、4050代の女性社員が目指す姿なのでしょう。本当に貴重な発表をありがとうございました。

*グループディスカッション*

 主宰者の植田と発表者の金子さんを囲む2つのグループで、グループディスカッションを行いました。その一部をご紹介します。前半では、富国生命の金子さんに、現在一般職から総合職に転換する方の数について質問がありました。いまは総合職に転換する方は年に数名のようです。その理由としては、総合職になるといずれ「営業所長」になることが求められるという点や全国転勤ありということが想定されます。総合職として入った女性の定着率をみても、やはり「営業所長」へのプレッシャーから入社数年で退職してしまう人もいるそうです。若手社員の定着のため、メンター制度を導入している富国生命さま。このような素敵な取り組みを継続していれば、着実に若手が育ち、定着率も上がるだろうと思いました。
 後半は、富国生命の竹下さんが力を入れて作成された仕事・子育て応援ガイドを中心に話が進みました。後進へのアドバイス・メッセージとしてどのようなことが書かれているか、どんなかたちでまとめられているかなど、実際の冊子を見せてもらいながら教えてもらいました。その他、男性社員の育児休暇取得について各社の状況を共有したり、育児休職に入る人の代替要員がいるかどうか等、意見交換がなされました。

 次回の研究会は、「ダイバーシティ時代の管理職の人間力アップの必要性」と題して、1124日(火)に開催いたします。たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

キャリアカウンセラー 川村貴子、株式会社日経BPマーケティング 神田絵梨

【2015年9月8日(火)開催 第93回 女性と組織の活性化研究会レポート】

『女性管理職育成7年目!育ってきたロールモデルたちと次の課題』

  女性と組織の活性化研究会も93回となり、100回開催までカウントダウンが始まりました。今までの93回の間に、どんどん新しい企業も加わり、女性活躍推進の関心が高まっていることは明確です。この研究会を通して、素敵な企業同士のつながりをもっていただけたら嬉しい限りです。

 今回は、滋賀銀行 人事部 人事グループ 調査役補 女性活躍推進委員会事務局 新村真紀子様と人事部 研修グループ 課長 早藤泰宏様に発表いただきました。

研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

     1部*13:301500

     植田ミニ講義

     事例発表(質疑応答含む)

     2部*153016:30

     グループディスカッション

以下、今回の研究会の内容をご紹介します。

*主催者によるミニ講義*

今回、アンケートにご回答いただいたのは29社の皆様です。その結果によると、女性管理職が増えていると感じている企業(増えている24%、やや増えている52%)が76%の高い割合なのにもかかわらず、女性管理職の比率はまだまだ少ないのが現状のようです。ご回答いただいたなかで女性管理職の最高職位に執行役員を務めているという企業が29%ございましたが、管理職を務める女性の中でワーキングマザーの割合は少なく、仕事一筋の独身女性が管理職になることがまだまだ多いというのが実情のようです。男性の管理職は既婚者が多いのに比べると、とても残念な現状です。一体、それはどうしてなのでしょうか?2030代の女性たちのロールモデルやメンターとなる女性管理職は、たくさんいると回答した企業は10%。研究会に参加されている企業だけに、イキイキと働く女性管理職が多いのでしょう。ただ、結婚はしていても子どもがいない人や、仕事最優先で男性と同じ価値観を持っている人が多いという意見もありました。やはり、企業として女性管理職の育成・応援に関してのセミナーを継続していく必要性を痛感します。本人が自分と向き合い、新しい気づきがあったり、ワークライフプランを考える機会になるのです。しかし、残念なことにこういったセミナーを行っている企業は48%ととても高い割合にもかかわらず、その結果良い影響や変化が感じられない企業が24%もあるのです。やり方に問題があるのかもしれません。女性管理職の育成・応援に関しての悩みを抱えている企業は80%(ある52%、少しある28%)と非常に高く、一歩踏み出せない女性や管理職を希望していない女性もまだまだいるため、企業としてどうしたらいいのかわからないことも多く問題は山積みのようです。

植田の話の中では、女性リーダーの根底にある母性のパワーを信じて、企業戦士ガンダム女になってしまっている女性管理職のガンダムスーツを脱がせて“素敵”にさせるという話がとても印象的でした。女性としての素敵な面を生かして、管理職になってもキラキラしてほしいと願うばかりです。

*事例発表*

今回は、『女性管理職育成7年目!育ってきたロールモデルたちと次の課題』といテーマで、滋賀銀行 人事部 人事グループ 調査役補 女性活躍推進委員会事務局 新村真紀子様と人事部 研修グループ 課長 早藤泰宏様に事例発表をしていただきました。

新村様は平成8年に滋賀銀行に入行され、平成13年に結婚、平成21年に男の子を出産し、まさしくワーキングマザー真っ最中です。

滋賀銀行では、平成1812月に女性活躍推進委員会の事務局を設置し、早くから女性の能力開発に取りかかっています。この委員会では、「風土づくり(意識改革)」「キャリア形成支援(女性の登用、職務開発)」「制度の充実(ワークライフバランス)」を3本柱に取り組んでいます。

 女性活躍推進の風土づくり(意識改革)としては、頭取からのメッセージを発信し、行内報(年に4回発行]や行内テレビニュースで女性活躍推進委員会の取り組みを紹介したり、ロールモデルの紹介などを行っています。また、休日を利用して知識を深めることができる“ゆとりプランセミナー”を企画し、平成20年に始まったこのセミナーはすでに8回の開催となり合計で1344名という多くの方々が参加されたとのことです。

 制度の充実(ワークライフバランス)としては、育児休業によって職場から離れていることへの不安を和らげることを目的に、子供と一緒に参加できる“育休mamaセミナー”を2009年より18回開催し、これまでに342名のママと304名のお子様が参加しています。最新の銀行情報に加え、育児休業中の行員同士が情報交換できる場を提供しています。育児休業後も“育休復帰後セミナー”が実施され、女性にとっての大きなライフイベントに対して、様々なフォローアップの仕組みがあり、素晴らしい取り組みだと思いました。また、“半日年次有給休暇制度”があるため、育休後働き続けていく上で、子どもの病気や予防接種、授業参観などで活用でき、ワーキングマザーにとってはとても助かっているようです。また、男性行員が配偶者の出産時に付き添いができる制度“配偶者出産特別休暇制度”も整っています。

キャリア形成支援(女性の登用・職務開発)としては、植田が講師として担当している「女性リーダー・エンカレッジ講座」を毎年開催し、女性同士のネットワーク構築をサポートすると共に女性の配属が少ない部署でのロールモデルの育成となるよう、いろいろな切り口で女性行員たちの意欲形成にアプローチしています。これらの継続した取り組みは、確実に数字になって表れてきており、1981年には9名ほどだった女性管理職が、現在は180名近い皆様がご活躍していらっしゃるとのことでした。

研修グループの早藤さんからは、.ャリアロス防止策(出産・育児支援)、長時間労働の見直し、若い時から男女とも同じカリキュラムの研修、じ従譴隆浜職(支店長)の意識改革、などの取り組みについてお話しいただきました。特にい任蓮⊃田の研修を受講した女性たちのほとんどが、支店長にも受けて欲しいという感想をアンケートに書いていたことから、管理職を対象とした「モチベーション・リーダーシップ2日間〜人間力を磨く研修〜」の宿泊研修を実施されたとのこと。受講後の感想の中に「厳しくすることが育成と思っていた。」「先日、部下から相談され対応したが、もう一度やり直したと思った。」など、多くの気づきを得ていただけたとのことでした。

お二人の発表をお聞きして、様々な取り組みを継続して行っていくことの大切さを教えていただきました。また、滋賀銀行として、女性だけでなく、次世代や環境まで大きな視野をもって素敵な未来に向かって努力されている姿に感動いたしました。本当に貴重な発表をありがとうございました。

*グループディスカッション*

後半のディスカッションでは、新村様と早藤様と2つのグループに分かれ、さらに具体的な内容に踏み込んだ質問が飛び交いました。支店長経験をお持ちの早藤様のグループでは、女性管理職が増えない理由として、大きく2つの問題がある点が話題となりました。1つ目は育成者の意識の問題、2つ目はお客様の意識の問題です。例えば、管理職として長期にわたって男性と女性を育成していく中で、出産、育児などのライフイベントで途中抜けてしまう女性を管理職が育てたがらない上司が一部いる。また、「女性に経営の相談はできない、任せられない」と感じているお客様の意識もあるようで、男性を育成することを優先してしまう上司がいる。女性の適性や能力というよりは、育成に携わる上司、管理者の意識改革と育成方法の見直しの必要性を感じました。

事務局である新村さんには運営上の質問が多く、女性活躍推進に対する予算面や体制についての質問がありました。予算的には多いものではなく、女性向けのエンガレッジ研修と管理職向け意識改革は外部講師である植田が担当していますが、育休取得者向けの多くの研修は社内講師で実施しているとのことでした。また、早藤様の発表にもありました、初の試みとして開催した手あげ式の管理職セミナー(2日間コース)は、土日で、しかも個人負担ありで実施したにも関わらず、高い参加率が見られたそうです。女性活躍推進事務は他の人事業務と兼任であるためご苦労も多いかと思いますが、一歩ずつ着実に女性活躍を進めている取り組みは大変参考になりました。ありがとうございました。

次回の研究会は、「総合職への職種転換&女性のためにロールモデル(40代、50代)の私たちができることとは」と題して、1014日(水)に開催いたします。たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

文責 キャリアカウンセラー 川村貴子、ディ・マネジメント株式会社 田中慶子、キャリアコンサルタント 山岡正子

 

関連セミナー&講演情報
●2017年1月19日(木)
女性活躍推進セミナー(参加無料)「自分らしく輝き、よりよい人間関係を育むためにできること」
会場:川口商工会議所(川口市本町4-1-8 川口センタービル) 対象:女性社員向け(※川口市内企業で働く方が対象)

●2017年1月23日(月)
ダイバーシティ推進を成功させる組織風土改革
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:民間企業の人事・教育担当者

●2017年1月24日(火)
女性と上司の育休復帰支援セミナー
会場:天神又は博多駅近辺の会議室 対象:育休前、育休中、復帰後の皆さま または、育休前、育休中、復帰後の部下をお持ちの方、管理職の皆さま

●2017年1月24日(火)
女性活躍推進セミナー(参加無料)「ストレスと上手に付き合い、心で伝えるリーダーシップを知る」
会場:川口商工会議所(川口市本町4-1-8 川口センタービル) 対象:女性リーダー社員向け(※川口市内企業で働く方が対象)

●2017年1月27日(金)
働く女性のための「活き活きキャリアづくり応援セミナー」
会場:日本経営協会 関西本部 専用教室 対象:民間企業、自治体等にお勤めの女性の方々

●2017年2月2日(木)3日(金)
女性リーダー・エンカレッジ(応援)研修
会場:日本生産性本部(東京・渋谷) 対象:女性リーダー、及び、リーダーを目指す方向け

●2017年2月7日(木)
女性活躍推進セミナー(参加無料)「「イクボスとは?部下を育て、活かす『人間力リーダー』」」
会場:川口商工会議所(川口市本町4-1-8 川口センタービル) 対象:男性社員向け(※川口市内企業で働く方が対象)

●2017年2月10日(金)
女性リーダーエンカレッジ研修
会場:天神又は博多駅近辺の会議室 対象:企業、組織にお勤めの女性の皆さま

●2017年2月20日(月)
組織成果につながるダイバーシティ戦略重点事項
会場:日経BP社(東京都港区白金) 対象:経営者、管理職、人事・人材開発、女性活躍推進部門担当

●2017年3月2日(木)3日(金)
女性リーダーのためのエンカレッジ(応援)研修
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:女性管理職及びその候補者、中堅リーダークラスの方々など

●2017年3月14日
心で伝えるリーダーシップ
会場:ミーティングスペースバルブ(東京都品川区大崎) 対象:企業、組織にお勤めの女性の方々

●2017年5月12日(金)
女性リーダーエンカレッジ研修
会場:天神又は博多駅近辺の会議室 対象:企業、組織にお勤めの女性の皆さま

●2017年5月16日(火)
心で伝えるリーダーシップ
会場:ミーティングスペースバルブ(東京都品川区大崎) 対象:企業、組織にお勤めの女性の方々

●2017年5月18日(木)19日(金)
「モチベーション・リーダーシップ」公開コース
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:管理職及びその候補者、中堅リーダークラスの方々など

●2017年7月13日(木)14日(金)
女性リーダーのためのエンカレッジ(応援)研修
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:女性管理職及びその候補者、 中堅リーダークラスの方々など

●2017年7月27日(木)28日(金)
『モチベーション・マネジメント研修』
会場:日本生産性本部(東京・渋谷) 対象:管理職 及びその候補者、中堅リーダークラス、労働組合役員 等の方々

●2017年9月7日(木)8日(金)
『女性リーダー・エンカレッジ(応援)研修』
会場:日本生産性本部(東京・渋谷) 対象:女性リーダー、リーダーを目指す女性社員(定員24名)

●2017年10月19日(木)20日(金)
「モチベーション・リーダーシップ」公開コース
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:管理職及びその候補者、中堅リーダークラスの方々など

●2017年11月16日(木)17日(金)
女性リーダーのためのエンカレッジ(応援)研修
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:女性管理職及びその候補者、 中堅リーダークラスの方々など

●2018年2月15日(木)16日(金)
『女性リーダー・エンカレッジ(応援)研修』
会場:日本生産性本部(東京・渋谷) 対象:女性リーダー、リーダーを目指す女性社員(定員24名)