2011822日開催】

第4回女性と組織の活性化 関西研究会

『女性がキャリアに一歩踏み出すために必要なこと』

 

 今回で4回目となりました関西研究会は、8社9名様にご参加いただき、「女性がキャリアに一歩踏み出すために必要なこと」というテーマで開催しました。今回は大きく分けて、.▲鵐院璽鳩覯未鮨兇衒屬蠅覆らの主宰者のミニセミナーと、▲哀襦璽廛妊スカッションという2部構成で進行しました。以下、研究会の内容を簡単に紹介します。

 

主宰者(植田)のミニセミナー

今回のアンケート結果の振り返りと問題提起がなされました。アンケートでは、大きく分けて会社における女性のキャリアの状況と、自身のキャリアに対する現状について聞いています。今回は関西を中心とした20社様に回答いただきました。

 

★会社における女性のキャリアの状況

 会社で「キャリアに向き合い行動している女性の数」は、「やや少ない」・「少ない」との回答が70%でした。「やや多い」10%・「多い」0%と比較し、キャリアに向き合い行動している女性の数はまだ少数である、との認識であることがわかりました。

ただ、ここ3年でその割合は高まっているとの回答が50%であり、半数の方が変化を感じていました。その背景には大きく分けて、会社が女性活躍推進を打ち出したり、一般職から総合職への職種転換が増加したりという会社の方針の変化と、女性の勤続年数の伸びや、“このままではいけない”という意識の芽生えなど、女性自身の変化の二つが見て取れました。

「キャリアに向き合い、踏み出せている人の特徴」としては、特に「目標を持ち、自分の軸がぶれない」「チャレンジ精神が旺盛」「自己啓発の意識が高い」「前向きで元気」の4つが挙げられました。植田さんから、『これらは自信があるから出来ることであり、逆にキャリアに踏み出せない人は、自信がなく変化を怖がり、受身・依存的な気持ちがある』という旨のコメントがありました。「キャリアに踏み出すための具体的な取り組み」については、「行っている」50%・「計画中」30%と、80%の会社で取り組みに向けて動き出しており、具体的には社内・社外研修や職種転換制度の見直し、育休明けの女性社員のためのママ会などが挙げられました。参加者の方から、『制度や研修があっても、変化を望まず受身的な女性たちはそれらを積極的に活用しようとしない』との意見があり、まず女性たちの意識が変わるきっかけ作りの大切さを感じました。

 

★自身のキャリアに対する現状

 80%の方が、キャリアに向き合い踏み出していると回答していました(「踏み出している」5%・「やや踏み出している」75%)。中でも、独身の頃より結婚・出産・育児を経て、働き方や人生について考える機会が多くなったという意見が印象的でした。また、それゆえ仕事と家庭のバランスで悩んだり、家族のことを考えると純粋に自分のキャリアだけを考えられない、などの悩みが生じたりすることもわかりました。

 

★女性がキャリアに一歩踏み出すために必要なこと

 植田さんより、「気づきのタイミング」と「縦・横・斜めのつながり」が大切であるとのお話がありました。『節目の年齢や人生の大イベントなど、不安になり心が大きく揺れるときが大切なタイミングであり、よい気づきが得られる』とのお話が印象的で、挫折や失敗も自分を見つめ直し気づきを得るチャンスなのだと感じました。また、上司(縦のつながり)の支援だけでなく、応援しあう社内外の仲間(横のつながり)や人生のメンター(斜めのつながり)を見つけるなど、社内外で主体的に活動しつながりを作っていくことが必要であると感じました。本研究会がそのきっかけ作りの一助になれば、と思います。

 

▲哀襦璽廛妊スカッション

 3グループに別れ、途中に席替えをしながら、20分×3セットで行いました。今回のテーマについて、それぞれの組織での現状や課題など相互に話し合い、意見交換を行いました。

ディスカッションの中で、対象者を選び、周りを巻き込み、継続していく際の困難さについて担当者の方々の悩みが聞かれた一方、女性活躍を推進する際に参考になりそうな事例も色々と聞くことができました。

 

次回からは、関西研究会でも事例発表が始まりますので、さらに充実した内容となります。参考となる事例、成功談・失敗談など色々なお話が聞けることと思いますので、みなさん是非ご参加下さい。

 

文責:日本経営協会 福島 ゆい