2011年9月5日(月)開催 】第49回女性と組織の活性化研究会レポート

「女性がキャリアに一歩踏み出すために必要なこと」

49回の研究会は、初参加の方が半数以上を超えるというフレッシュなメンバーになりました。女性と組織の活性化研究会も回を重ねるたびに新しい仲間が加わり、事務局としては嬉しい限りです。ですので、少しでも関心を持っていただいた方はどんどん参加してくださいね!それでは、今回の内容をご紹介します。

研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

     1部*14:00〜15:30

     植田ミニ講義

     事例発表(質疑応答含む)

     2部*15:45〜17:00

     グループディスカッション

*主催者によるミニ講義*

事前に集計した33社34名のアンケート回答の中で、私が意外だったのは会社の中でキャリアに向き合い行動している女性の数が『やや少ない』『少ない』も含めると61%にも上ることです。

この研究会に参加してくださっている企業の皆様は、みなさん「女性が組織の中でイキイキと活躍してほしい!」と願うご担当者ばかり。それでも、実際の職場においてはまだまだ自分自身のキャリアと向き合い踏み出せている数は多くはないのが現状なのでしょう。ただ、それでも企業の求めるものの変化や新卒女性に刺激を受けたりと様々な理由で、ここ3年でキャリアと向き合うことへの意識が高まっており、女性の中での考え方の変化は確実に出ているようです。その一方で、個人への同様の質問では、自分自身のキャリアに向き合い「踏み出している」「やや踏み出している」方が76%とかなり高い割合なのはさすがだなぁと感心してしまいました。

植田の話の中で、女性がキャリアに一歩踏み出すために必要なこととして、気づきのタイミングの重要性を語っており、人生の大きな大イベント(結婚・出産・介護など)があった方が気づきやすいとの話もありました。私自身、結婚をして仕事への価値観がパートナーと合わず、悩んだ末に営業職からキャリアカウンセラーにキャリアチェンジしました。“立ち止まり、自分としっかり向き合うことの大切さ”当たり前のようでとても難しく勇気がいることですが、イキイキと自分らしい未来を現実のものにするためには必要なことなのだと痛感しました。

*プレゼンテーション*

今回は、新日鉄エンジニアリング株式会社 マネジメントサポートセンター総務部人事室 増田梓さんより『女性達がキャリアに一歩踏み出すために必要なこと』と題し、事例を発表していただきました。

新日鉄エンジニアリング株式会社では社員の中で女性社員(総合職・一般事務職)の割合は全体の1割という男社会です。そんな中で、一般事務職の3分の2が40代以上、平均年齢42.5歳、勤続年数22.5年のというベテランが多いことにとても驚きました。まさしく、オールドキャリア時代の世代!キャリアアップを望んでいる女性社員の方ばかりではないことでしょう。

そんな女性社員たちの現状を把握するために、2009年12月に女性社員全員に社内アンケートを実施し、その回答を考慮して2010年4月から本格的に「あなたが創る、みんなが支える“e-frontier project”」が始動しました。

その中の取り組みの一つとして、女性交流会の開催があります。異なる事業部・部門・世代の違う社員が参加して、交流の中で「学び合い」、「気づき」を得ること、業務に関するノウハウを持ちかえることなどを目的としているのですが、写真に写っている女性社員のみなさんの和やかな表情が有意義な時間だったことを物語っています。それは、増田さんの上司の坂口さんがアロハシャツで女性交流会に講師として参加されていることも大きく影響しているのかもしれません(それにしてもアロハシャツを着ていらっしゃる坂口さんの笑顔が素敵です!研究会にも是非アロハシャツでの参加をお願いします。)。

それ以外にも様々な取り組みを現在進行形で進められています。女性社員のみなさんがキャリアに一歩を踏み出すために、女性社員自身たちだけでなく、上司・職場、人事・経営幹部の女性社員を取り囲む環境も含めて取り組んでいこうという熱い意気込みがバンバン伝わってきました。

増田さん、まさしく現在取り組まれている貴重な事例を発表いただき、本当にありがとうございました。

最後に、増田さんの上司の坂口さんが一生懸命増田さんのナイスショットを撮ろうとされていたのがとても印象的で、きっと温かい職場環境なのだろうなぁと羨ましく感じました。

*グループディスカッション*

今回は事例発表をしていただいた増田さんを囲むグループと、増田さんの上司である坂口さんと主宰者を囲む2つのグループで、グループディスカッションを行いました。

  新日鉄エンジニアリング様では女性社員の構成が全体の1割であり、平均年齢が42.5歳、勤続年数22.5年という内訳でした。女性活躍推進のポイントとして20代後半〜30代前半の子育て世代に対する制度改革・研修を積極的に行っており、グループディスカッションでは各社の事例も交えてたくさんの質問が飛び交いました。

  その中でもメンバーが注目したのは、育児コミュニティを立ち上げ、育児・介護の新制度に関する見直しが約10ヶ月で行われた事例でした。短時間勤務制度については、通常小学校3年生までと決められている企業が多い中、今回の見直しで小学校6年生までに延長され、学童保育や子供の自立程度にあわせ、多様な働き方が可能となったそうです。短時間勤務に対する評価の仕方、周囲とのバランス、勤労意欲のキープなどについては、自社で課題を抱えたメンバーも多く、本音ベースで意見交換が行われました。子育て世代のロールモデルとなる女性が少ないのは、共通した悩みでもありました。

  また、一般職と総合職の役割分担、業務内容の線引き、派遣社員と一般社員のスキル見合いになども話題となり、評価制度、キャリアモデル、上司面談のあり方について等、短時間ながら、とても有意義な時間を過ごして散会となりました。

文責:キャリアカウンセラー 川村貴子

山岡正子