20111121日(月)開催 】第51回女性と組織の活性化研究会レポート

「女性管理職が変える会社の未来」

 

女性と組織の活性化研究会もついに第51回!

初冬だというのに、研究会の会場はみなさんの熱気で暑いくらいでした。

さて、今までに様々なテーマを取り上げてまいりましたが、今回は組織の中での女性管理職をクローズアップ!今回も盛りだくさんの内容をしっかりとお伝えしようと思います!

 

研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

  1部*14001530

  植田ミニ講義

  事例発表(質疑応答含む)

  2部*15451700

  グループディスカッション

 

*主催者によるミニ講義*

事前に集計した32社のアンケート回答では、会社の中での女性管理職の比率は5%未満が79%で、まだまだ少ないように感じました。実際には、3年前から比較すると女性管理職は多少なりとも増えてはいるようですが、ワーキングマザーの管理職は増えていないのが現実のようです。

会社としては、女性の管理職育成・増加に関しての目標(明確にある・漠然とあるを合わせると50%)を持っているものの実際に職場での経営陣・男性管理職の態度は、半分が応援団、半分が関心が薄いという状況。また、女性社員自身も女性管理職の育成・増加に対して積極的な人が19%で戸惑いを感じている社員も多いようです。この結果には様々な原因が考えられますが、35年後の自分を投影できるような女性先輩のロールモデルが不足していることも大きな要因なのかもしれません。管理職になることに対して、積極的に考えている女性でも、「育児との両立を考えると今はまだ・・・。」という意見があり、まさしく育児中の私自身本当にそうだなぁと感じました。管理職にチャレンジしてみたい!という気持ちがあっても、会社や職場の応援がない踏み出せないのが本音だと思います。大企業であっても女性管理職が孤独な状況になっていることがあり、会社・職場が女性管理職の応援団となって盛り上げてほしいと心から願います。最後に植田が提唱したように女性管理職が30%の割合になり、様々な働き方の中でみんながイキイキと働く未来を現実にしていくことが、今の日本を元気にしていくことにもつながると私は強く感じました。

 

*プレゼンテーション*

今回は、株式会社 QIUCK カスタマーサポート本部長の伊藤朋子さんより『女性管理職が変える会社の未来』をテーマに、伊藤さんご自身の事例を発表していただきました。まず、伊藤さんが勤務されている株式会社 QIUCK1971年に設立された日本を代表する総合情報ベンダーです。日本経済新聞社グループの金融情報サービス会社として、公正・中立な立場から信頼性の高い情報を配信し、事業法人や官公庁・自治体のお客さまに至るまで、幅広い業界をサポートしている企業です。その中で、伊藤さんは妊娠中に課長職に抜擢され、産後も課長職として復職。子どもを育てながら新しい社内の仕組みを提案・実施し、結果を積み重ねて、総務本部本部長補佐、教育・研修部長を経て、2011年より現在の役職であるカスタマーサポート本部長の役席にいています。今に至るまでに、次世代リーダーと社長の懇談会を開催して社内の問題点を経営陣に理解してもらったり、ママの会・働きやすさ向上委員会なども立ちあげています。現在の職場においても、社員だけでなく支援会社の社員の方々とも全員と面談を行い、現状を把握することに努めていたそうです。私は、伊藤さんのお話を聞いていて、“とにかく部下とのコミュニケーションを自ら図り、話に真摯に耳を傾ける”という姿が素晴らしいと感じました。言葉でいうことは簡単ですし理屈では分かっていても、職場で実践していくことは本当に難しいことです。

自分から心を開いて部下に歩みよっていく伊藤さんだからこそ、部下も自然と心を開いて伊藤さんの応援団になっていくのでしょう。伊藤さんは、発表の中で女性管理職として邁進していく過程では辛く困難なこともあったことなども明かしてくださいました。

しかし、伊藤さんの穏やかな落ち着いた口調でお話しされていると、「伊藤さんだからできるのであって、私にはできない。」と思うのではなく、「伊藤さんみたいに私も頑張りたい。」と思えてしまうから不思議です。きっとプロの職人の方がものすごく難しいことをいとも簡単にやってのけてしまうのを見て、自分もできるかも?と思うのと似ている気がしました。伊藤さんのような女性管理職がいることは、後進にとってはロールモデルとしてメンターとしてかけがえのない存在です。

今日は、貴重な事例を本音で発表いただき、本当にありがとうございました。

教えていただいた遠野の阿部さんのわらべ歌の本もぜひ読んでみたいと思います。

 

*グループディスカッション*

主宰者の植田と事例発表をしていただいた伊藤さんを囲む2つのグループで、グループディスカッションを行いました。その一部をご紹介します。

伊藤さんを囲むグループでは、今回のテーマである「女性管理職」の育成・増加への対応のみならず、若手の男性も管理職を目指さなくなってきているため、男女問わず手を打つ必要があるのではということについて議論が展開しました。

「なぜ若手は管理職を目指したがらないのか?」という問いに、「今の管理職がキラキラしていないからではないか」との意見が出て、みな深く頷いていました。

管理職がいきいきキラキラするために、その上司やメンターの存在がとても大きいことを、本日の発表者である伊藤さんを見ていて感じました。伊藤さんのお話を伺っていると、ご本人が初めから管理職を目指していたのではないけれど、伊藤さんの人間力を見抜いていた方がそばにいて引き上げ見守っているからこそ、今の伊藤さんが自然体で素敵な管理職でいらっしゃるように思います。まさに目指すべき素敵なロールモデルです。

研究会は、企業間での有意義な情報交換の場であり、素敵なロールモデルに出会える場でもあります。

 

次回の東京研究会は、いよいよ2011年拡大総会です。たくさんのみなさまのお越しをお待ちしております。

 

                       文責:川村貴子、神田絵梨