2012115日(月)開催】第62回 女性と組織の活性化研究会レポート】

「ダイバーシティにおける経営陣の体現&本音メッセージの重要性!」


ダイバーシティ、女性活躍推進が取り上げられることが、決して珍しくなくなりました。

しかし、現状はどうなのでしょうか?職場でダイバーシティ、女性活躍推進が浸透していくためには、経営陣の本気さが絶対に必要です。

今回は、「ダイバーシティにおける経営陣の体現&本音メッセージの重要性!」を取り上げました。


研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

     1部*14001540

     植田ミニ講義

     事例発表(質疑応答含む)

     2部*15551700

     グループディスカッション


*主催者によるミニ講義*


今回、初参加の方がなんと9名!

そして、午後2時からの研究会に大勢の方が早い時間からお越しいただき、フレッシュ&エネルギッシュに研究会がスタートしました。今回も植田のワンピースが華やかで、女性らしい和やかな雰囲気となりました。

今回のテーマに関するアンケートには、32社の企業から回答をいただきました。

回答いただいた企業の中で、経営陣のダイバーシティ・女性活躍推進者は、半分以上だという回答が34%、経営陣の推進者はここ3年で43%の企業は増えていると感じているようです。

その中でも積極的に体現&メッセージしている人は?という質問に、社長がやはり46%と高い割合なのですが、一方で体現していくことに欠かすことのできない人事・人材開発部門取締役が13%と残念ながら低かったのが意外な結果でした。

そして、経営陣がダイバーシティ・女性活躍推進について社員に伝える機会は、「やや少ない・少ない・ない」を合わせると87%。これでは、社内でのダイバーシティ・女性活躍推進の仕組みができたとしても、社風が変わっていくことは期待できません。全社員にメッセージが響くことは不可能ですが、経営陣が“本気”でダイバーシティ・女性活躍推進について社員に伝え続けていくことで社内の雰囲気にも影響していくのだと思います。

また、経営陣のダイバーシティ・女性活躍推進のメッセージ、態度で問題・課題と感じていることの中に、「トップの本気度の不足」「経営陣全員がダイバーシティを理解し、納得しているのか不明」という回答があり、経営陣が建前ではなく、本気でダイバーシティ・女性活躍推進に関わっていくことの重要性を痛感しました。

経営陣がダイバーシティ・女性活躍推進は経営重点課題であるという認識をし、本気で本音で情熱をもって伝え、経営陣自らが体現した時に社員全員に響くことを最後に植田が熱く伝えていました!

 


 


*ゲストによる事例発表*


今回は、カシオ計算機株式会社 女性活躍促進ワーキンググループの2期生の代表として吉本真美様がカシオ計算機株式会社がダイバーシティ・女性活躍推進に取り組まれた背景や仕組みづくりについてご紹介いただき、その後に執行役員 VP事業部 事業部長 持永信之様に発表していただきました。

持永様の発表冒頭での、「明るく活き活きとした魅力ある企業になるためには、ルールなのでしょうか?結果(数字)なのでしょうか?そうではない。最終的には会社の風土を変えること。重要ミッションは風土づくりなのです。」というメッセージに心から納得するとともに、理解者に出会えたような安心感を感じました。

持永様はカシオ計算機株式会社の商品開発者として、ネームランドなどの数多くの商品をこの世に送り出しています。そのような実績から、順風満帆な人生を歩まれてきたように思っていましたが、決してそんなことはありませんでした。

商品開発者としてのご苦労はもちろん、プライベートでは3人のお子様を父子家庭で育て上げたご経験に驚いてしまいました。私自身が母子家庭で育ったこともあって、片親で生計を立てるために働きながら子育てをする大変さは母の姿をみて痛いほど感じていました。

それが、お子さんが3人で、母子家庭よりもずっと認知度が低く行政のサポートも薄い父子家庭であれば経済的・精神的・肉体的な厳しさは想像をはるかに超えるものだったはずです。持永様の子育てのエピソードの中で、お子様の中学・高校時代にどんなに帰宅が遅くなっても、毎日お弁当を作っていたというご経験には脱帽です。世の男性陣に聞かせてあげたいものです。

持永様のもともとのお人柄にと様々なご経験から、『ライフ・ワークバランス10ヶ条』を掲げられ、ご紹介いただきました。是非、参加できなかった皆様にもご紹介させていただきたいと思います。

『ライフ・ワークバランス10ヶ条⇒次世代キーパーソンにおくる10ヶ条』

_燭鯊すかより、何をあきらめるか⇒できない証明よりもできる条件を考える。

結果じゃなくてプロセスが重要

今は何が一番か優先順位を考える⇒何事もチャレンジしなければ進歩はない。

い靴覆い茲蠅盞亳海垢譴侘呂砲覆襤夕ら経験し、人の経験に学び、1を10にする。

イ△蠅里泙泙一番、半歩前のめり⇒ありのままが一番、半歩前のめりの自然体。

克服できない試練は与えられない⇒難易度の高い課題ほど自分のためになる。

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┿間を味方にして前向きに考える

誰かの為に頑張ることは継続する

人は心で動く、人の気持ちを考える

の以上です。

そして、商品開発とは人の気持ちを理解すること!などなど、仕事だけでなく人生に通じる大切なことを教えていただきました。持永様の圧倒的な魅力に『こんな上司の下で働いてみたい!!』と心から思ってしまいました。

吉本様、本日は貴重な事例を発表いただき、本当にありがとうございました。

そして、持永様、ご自身の経験談を交えてのメッセージは本当に心にぐっときました!

感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


*グループディスカッション*


今回のメイン発表者である持永様を囲むグループと、主宰者の植田・カシオ女性活躍促進ワーキンググループ2代目リーダーの吉本様を囲む2つのグループで、グループディスカッションを行いました。その一部をご紹介します。

 前半では、男性の意識改革の可能性について議論が展開しました。40代半ば以降の男性は、女性が活躍することに抵抗を持っている人が多いが、どうすれば変わるのかとの問いに対し、植田からは「変わるきっかけ」について2点提示がありました。1つは、娘がワーキングマザーになったとき。奥さんが専業主婦で、女性が子育てしながら働き続けることに疑問を持っていた人も、娘がワーキングマザーになった途端に女性の応援団へと変わるようです。もう1つは親の介護を目の当たりにしたとき。また、外部セミナーに参加させる場合は、その後社内でメンバーと共有させることが、男性の意識・行動変革のポイントとなるようです。

 後半は、持永様への率直な質問「女性活躍推進に対する男性の本音ってどうですか」というテーマで盛り上がりました。研究会で男性役員に発表してもらうケースは非常に稀なので、ここぞとばかりの、研究会の場ならではの話題だったと思います。持永さんの回答の中で私が印象に残ったものを1つご紹介します。「男性でも上を目指さない人はいるし、モチベーションが低い人もいるのに、その人たちのことはあまり問題視しない人が多い。なぜ女性だけが言われてしまうのか。そういうところから意識を変えていかなければならないと思う。」 女性と同じ目線で社員を見ている持永様のような役員の存在は、とても貴重だと思います。持永様のお話は参加者皆さまの心に響いたようでした。


 次回の研究会は、2012年の総会です。参加企業の皆さまから今年1年間の取り組みや今後の課題などを発表いただきます。女性活躍推進に取り組み始めたばかりの企業様にとっては、一度に多くの企業事例が聞ける絶好の機会です。初参加の方も大歓迎ですので、お気軽に事務局までお問合せください。

たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。


文責:川村貴子、神田絵梨