2012年最後の研究会は、「拡大総会」として18社25名が参加し、盛大に開催されました。今年で4回目となる拡大総会。各社10分の持ち時間のなか、2012年に実施した女性活躍・ダイバーシティ推進の施策の成果、今後の課題、女性活躍・ダイバーシティ推進にかける思い、そして2013年の目標などについて発表をしていただきました。

*事例発表企業*(「株式会社」等の表記は割愛します。)

オール・デサント労働組合、カシオ計算機、カルビー、日立ソリューションズ、キユーピー、コープネット事業連合、常口アトム、新日鉄住金エンジニアリング、住友化学システムサービス、ディー・エヌ・エー、ネスレ日本、パナソニックエイジフリーショップス、富国生命保険、ミニストップ、ミヨシ油脂、ユーシーシーヒューマンインタレストソサエティ、雪印メグミルク

 
年々各社の施策が充実してきており、持ち時間内におさまらない企業が何社もあり、女性活躍・ダイバーシティが着実に推進されていることが分かりました。

ここではすべてを紹介できませんが、以下、発表の内容について、簡単に紹介いたします。

☆オール・デサント労働組合さま:企業よりも労働組合が先行してダイバーシティに積極的に取り組まれている貴重な事例を発表いただきました。来年の課題としては‥抄个砲茲詆坩造硫鮠鱈▲蹇璽襯皀妊襪料禄亅4覿汎發縫瀬ぅ弌璽轡謄推進チーム新設、また、今後の課題として.戰謄薀鷦勸の活性化⊂祿下垳柩兮タ碧,硫定F本の労働力低下など、点での活動ではなく長期を見据えた線での取り組みをされています。

☆カシオ計算機さま:今年の女性活躍推進ワーキンググループの活動は、社内報での活動紹介、人事実務に記事を掲載、出産・育児マニュアルの作成、メンター制度の施行に取り組まれていました。特に出産・育児マニュアルは、実際に育児休暇取得後に戻ってくる女性社員の目線に立っていて、不安を少しでも解消してイキイキと母として女性として社員として輝いて欲しいというメッセージが伝わってきました。

☆カルビーさま:セカンドドリーム部会、キャリア支援部会、工場部会を立ち上げ、部会ごとに対象者を明確にし、ニーズに合った支援をされているそうです。“多様性こそCalbeeの成長のチカラ 掘り出そう、多様性。育てよう、私とCalbee 互いの価値観を認め合い、最大限に活かしあう 「ライフ」も「ワーク」もやめられない、とまらない”と、スナック菓子の王様“かっぱえびせん”のキャッチフレーズを使ったカルビーダイバーシティ宣言がとても印象的でした。

☆日立ソリューションズさま:当初は女性活躍推進が中心だったが、今日では障碍者支援、グローバル対応など幅広い活動に広がってきたようです。今年は初めて「介護」を切り口に「働き方を見直す」セミナーを開催しところ、116名が参加され関心の高さが感じられました。子育てと仕事の両立を支援する仕組みや、社内にいるロールモデルの紹介など、活動の成果が実践につながってきたとのことでした。

☆キュピーさま:生産部門で自らがロールモデルとなり、女性の課題に取り組むプロジェクトの活動を進めてこられました。キラキラ・カラフルプロジェクト、育児休業復帰プログラムの作成、障碍者雇用体制の仕組化などを進め、多様な人材の活躍、多様化する人材の育成が中期総合計画の中に組み込まれるという成果につながったそうです。女性管理職が誕生するなど、着実に成果が表れているようです。

☆コープネット事業連合さま:子育て支援施策「子ども参観日」や産休・育休取得者向け職員交流会、同業他社女子との「流通女子会」などについてお話いただきました。また201212月からは在宅勤務についても運用を開始したそうです(コープネット事業連合さまには123日開催の研究会で「ダイバーシティ時代に必須な男性管理職教育」と題した事例発表をしていただきます)

☆常口アトムさま:9月の研究会での事例発表以降の取り組みとして、10月に開催された女子部会についてお話いただきました。今後は、営業の女性社員を増やすこと(現状8.9%→20%、1店舗に1人配置が目標)、女性社員の退職者を減らすことを目的とし、人材育成施策の拡充やメンター制度の導入を検討されるそうです。

☆新日鉄住金エンジニアリングさま:社員相互のネットワーキング・対話を通じた「学び合い」と「気づき」を得ること・職場での業務改善につなげることを目的とした女性社員交流会についてご紹介いただきました。社内報の記事に載っている写真や参加者コメントから、素晴らしい企画だったことがよく伝わってきました。

☆住友化学システムサービスさま:ダイバーシティ専任部署を持たないながらも、女性活躍の機運が高まっている同社。なるべく早く職場復帰をしたいというワーキングマザーの意向を取り入れ、保育園の金額的補助(民間園と公立円との差額を支払う)を行ったり、部門を越えた「女子会」の開催を実施。さらにIT戦略室との協働によるスマートオフィスの導入を検討中とのことで、2013年の経過報告も楽しみです。

☆ディー・エヌ・エーさま:今回、初登場となったディー・エヌ・エーは、モバイルサービスに特化した、平均年齢33歳というまだ若い会社。とはいえ、35%の女性従業員が既婚、さらに現状、育休取得者復職率100%なうえ、全女性従業員の65%が両立している(またはする予定)と回答しているとのことで、今後の動向も期待されます。「思い切り働き成長できる」をテーマに、2012年は制度自体を徹底的に見直し、周知。DeNAウーマンズカウンシルという組織も立ち上げました。

☆ネスレ日本さま:スイス本社主導でダイバーシティ施策が始まりました。かつて、ロースティングなどの専門部署では男性のみ採用する伝統もありましたが、現在は男性:女性=7:3だった男女比を4:6へと目標をシフト。メンタリングプログラムの導入、工場内保育所の開設、事例紹介の周知、その他さまざまな施策を講じて「頑張りたい女性」の障壁を取り除くことに尽力しています。2012年は、日経ウーマン集計の「女性が働きやすい会社ランキング」で、53位から26位にまで飛躍的にランクをアップさせました。

☆パナソニックエイジフリーショップスさま:現在はダイバーシティを4つの分科会(ワークライフバランス、育児・介護、キャリア、障がい者支援)で推進中とのこと。仕事に熱心な社員が多い中、残業時間の削減や有給休暇取得率の増加など、地道な活動の成果が出始めたそうです。その他にも、育児・介護に関するチェックシートを作成、配布したり、仕事と家庭を両立している社員を他の社員へ紹介するツールを整備されたり、障がい者支援のための手話講習会を開催されたり、様々な角度からダイバーシティ推進活動を行っておられるようです。

☆富国生命保険さま:今年は、一般職のままでも管理職に登用できるよう制度を変更されたり、メグミルクさまと合同で合同勉強会を実施されたり、社長主導で「女性活躍推進フォーラム」を開催されたりと、「女性活躍推進」に関する様々な取り組みを実施されたそうです。当研究会主催の植田も「女性管理職候補者研修」の講師としてお手伝いさせていただきました。少しずつ管理職に登用される女性も増えているそうで、これからますます成果が期待できそうです。

☆ミニストップさま:もともと24時間営業している店舗の経営指導が中心ということもあり、女性が働きにくい職場であったそうですが、時短制度の拡充や働きやすい職場づくりなどの取り組みにより、今では時短勤務中でも営業職として経営指導などの業務に携わる女性が増えてきたそうです。今後の課題としては、委員会メンバーをどう選ぶか、社内へ活動内容をどのように周知させるか、また女性活躍以外に取り組むべき領域をどうするか、などが挙がっているそうです。

☆ミヨシ油脂さま:ダイバーシティの取組みをスタートされたばかりで情報収集をされている真最中とのこと。総会では、現在抱えている課題や来年に向けての目標を発表していただきました。女性比率は、全体の20%と少なく、女性リーダー・管理職は現時点でいらっしゃらないとのこと。来年、ダイバーシティの取組みを推進していくなかで、組織がどのように変わっていくのか大変楽しみです。

☆ユーシーシーヒューマンインタレストソサエティさま:労働組合のプロジェクトチームである“Sweet Office Project”、全国の女性メンバー座談会の開催、そして今年で3年目になる全メンバーへの意識調査アンケート等を中心にその取組みを紹介していただきました。会社にかわって、労働組合が女性活躍推進をやっていくという姿勢は、他の企業さまにも大変参考となるお話でした。

☆雪印メグミルクさま:昨年お話をしていただき、他企業さまからも関心が高かった「全国ヒアリングキャラバン」の、その後についてお話をしていただきました。また、「現場とのつながり」、「意識の醸成」、「情報の発信」をキーワードに活動した2012年の取組みもあわせて発表していただきました。担当者自らが、全国に足を運び、時間を使い、一人ひとりの声を直接聞くという地道な活動のお話を聞き、パワーをもらった担当者のかたも多かったと思います。



2013年最初の研究会は、1月23日(水)に、「ダイバーシティにおける経営陣の体現&本音メッセージの重要性」と題して開催します。事例発表を担当していただくのは、コープネット事業連合さまです。テーマも大変興味深いものとなっておりますので、初めてのかたもぜひお気軽にお越しください。
(文責 事務局一同)