「女性活躍推進を成功させるために担当者としてやるべきこと、必要な視点」


◆はじめに

約半年ぶりの開催となる第8回関西研究会には、911名の方々にお越しいただきました。今回のテーマは「女性活躍推進を成功させるために担当者としてやるべきこと、必要な視点」。女性活躍推進の活動を進めるにあたり、改めて基本を押さえていただこうという内容です。

当日は、(1)植田によるミニ講義 (2)グループディスカッション (3)全体共有 3部構成で進行しました。グループディスカッションは、途中でメンバーを入れ替え、ご参加の皆様ができるだけたくさんの方と意見交換をしていただけるようにしました。以下、研究会の内容を簡単に紹介させていただきます。


(1)植田によるミニ講義

 今回は事例発表ではなく、ファシリテーターの植田がミニ講義を行いました。約1時間の講義でしたが、用いるスライドの枚数は30枚以上と、なんとも贅沢な内容!「今、組織においてなぜ女性活躍推進が必要なのか」「どうすれば担当者としてその活動を成功させることができるのか」について、様々なヒントを提供させていただきました。

 「時代は“オールドキャリア”から“ニューキャリア”へ」「個人が“自立”し、組織と“共鳴”している状態が理想的な関係」「増え続ける草食男子を育てるには、女性リーダーの持つ力の活用が重要」「女性リーダーを育てるための具体的施策や他社事例」など、はじめて植田の話を聞く方には新鮮であり、また聞いたことがある方にとっても改めて気づきの多いお話をさせていただけたのではないかと思います。


(2)グループディスカッション

 その後、3つのグループに分かれてグループディスカッションを行いました。ご参加の皆様が多くの方と交流していただけるよう、途中でグループの入れ替えも実施。事務局メンバーもその輪に入らせていただきました。

ご参加の皆様の声をお聞きしていると、「活動の担当者として」「労働組合の幹部として」「権限はないけど若手社員として」、それぞれの立場でどうやって職場の女性活躍を推進しているか、リアルな活動報告が数多く寄せられました。

 また、「男性なので女性の心理を捉えにくい」「女性の当事者意識が低く、ライフ中心の意識がなかなか変わらない」「活動にあたっての知識や経験が少なく、やっていることに自信が持てない」「経営陣の理解を得るのが難しい」など、活動を進めるにあたっての生々しい悩みも数多く飛び出していました。

 それぞれ簡単に解決できることではなく、また決まった答えがあるわけでもなさそうですが、「女性が活き活き活躍できる組織をつくりたい」という想いを共にする方々どうしてで本音の悩みを共有するのは、活動の前進に向けてのヒントを得たり、自分自身のモチベーションを高めたりするきっかけになったのではないでしょうか。


(3)全体共有

そして最後に、今日の研究会に参加してみた思ったこと、感じたこと、聞いてみたいことなどを、円になって全体で共有しました。

そこである参加者の方から、植田に対してこんな質問が。「女性の仕事に対する意識が低く、女性活躍推進の活動にあまり協力的でない。意識を上げてもらうにはどうすればいいでしょうか」。

植田の回答はこうでした。「意識を引き上げる必要はないのでは、と思います。私自身もはじめての就職先に勤めている時は、仕事をがんばろうなんて思ってなかった。当時は結婚していたので、こどもができたら辞めるつもりで、腰掛け的に働いていた。きっと今は、何らかの要因で活き活き働けない状態にあるだけ。どうすればその要因が解消されて、活き活きしてくれるかという視点で考えてみるといいのではないでしょうか」。

みなさんかなり納得するところが多かったようで、何度もうなずく方が何名もおられました。


◆最後に

 今回の関西研究会は、前回より様々な立場の方が参加されていたと思います。男性だけど女性活躍推進を担当されている方、兼務として別の業務を抱えながら担当されている方、労働組合の立場から女性が活躍できる組織づくりを目指してがんばっておられる方など、本当に多様な方々がお集まりになっていました。

 女性活躍推進を成功させるためには、メンターやロールモデルの存在がとても大切です。今回の研究会では、まずはその活動を担当される方々が、自身のメンターやロールモデルを見つけるきっかけにもしていただけたのではないかと思います。

 また、活動をうまく進めるためには、担当される方が活き活きしていることも重要。熱い想いをお持ちの皆様に集まっていただき、本音や悩みを共有することにより、さらに活動に向けたモチベーションを高めていただけのではないかとも感じています。


 関西研究会は今のところ不定期開催ですが、近日中にまたぜひ実施させていただき、皆様のお役に立てる場づくりを行っていきたいと思います。次回もどうぞおたのしみに!


文責:日本経営協会 寺田