「ダイバーシティ時代、全員に必要な節目のキャリア教育&キャリアカウンセリング」

研究会も81回となり、いよいよ記念すべき100回に近づいてきました!

今回も張り切っていきましょう〜と気持ちだけはもり上がっていますが、連日の猛暑で私は少し疲れ気味です(みなさんすみません)。

しかし、そんな私とは違い、パワーみなぎる研究会のメンバーの皆様!!研究会の会場は夏でも冬でも一年中熱気にあふれています。もちろん植田も女性活躍推進に向けるモチベーションは、真夏の太陽のように熱く燃えています!

 

研究会は、下記の通り、2部構成で進行しました。

           1部*13301510

           植田ミニ講義

           事例発表(質疑応答含む)

           2部*15251630

           グループディスカッション

以下、今回の研究会の内容をご紹介します。

*主催者によるミニ講義*

今回は、29社の皆様から回答いただきました。その中で、キャリア研修を行っている企業は49%と約半数、そして行った研修に対しての受講生の満足度は高かったとやや高かったを合わせると50%という結果になりました。ですので、キャリア研修を受講すれば受講生は半数以上が何かしらの気づきがあるようです。特に、入社46年目、30歳前後、50代など、仕事とプライベートの変化が生じる時期に必要性を感じている企業が多いことがわかりました。

個別のキャリアカウンセリングに関しては、行っている企業が18%と研修などの集団でのアプローチに比べ、まだまだ少ない実態が見えてきました。キャリアに関して相談したいと思っても、キャリアカウンセリングのイメージができなかったりなど、気軽には相談できないところがまだまだあるのかもしれません。

社内にキャリア研修やキャリアカウンセリングを行う講師、キャリアカウンセラーがいるのは全体の48%となっており、毎年少しずつ増えてきているという結果になりました。そういった人材育成に関する資格取得に関して金銭的・時間的支援をしている企業は、全面支援している3%、一部支援している49%と何かしらの支援はしている企業が半数以上ではあるものの、企業によってだいぶ違うようです。

ダイバーシティ時代には、キャリアの節目(人生が揺れるとき)にしっかりと自分自身と向き合い考えることが必要であり、自分のなりたい未来を思い描いてそこに近づいていくことで人生の充実感は変わってきます。社員がキャリアや人生で悩んだとき、それに気づき身近で関わってあげられるのがまさしく同じ社員なのでしょう。

だからこそ植田からは、人材育成に関わっている人にはキャリアカウンセラーの資格を是非取得してほしいとの話がありました。人の人生に関わることの責任の重さを理解し、キャリア発達・人の心の基礎知識と面談スキルを学ぶことは本当に大切なことであり、資格取得の支援は企業としての経費ではなく『投資』であるという言葉が印象的でした。



*プレゼンテーション*

今回は、『ダイバーシティ時代、全員に必要な節目のキャリア教育&キャリアカウンセリング』のテーマで生活協同組合連合会コープネット事業連合 人材開発部 教育研修課長 太田邦江さんに発表していただきました。

コープネット事業連合は関東の一都七県のコープネットグループの本部機能を担っています。太田さんはそこで現在は人材開発部 教育研修課長として活躍されています。

太田さんが40歳の頃、ふと自分自身を振り返ったときに「自分がやりたかったことは、元気がない人を元気にすることなんだ!」と感じ、すぐにキャリアカウンセラーの資格取得を決意!それは、必ず会社のためになると信じ、会社の経費として認めてもらえるように根気強く働きかけ、ついに会社に認めてもらって見事資格を取得しました。目標を見つけたら、達成するまでとことん努力する!そんな太田さんの芯の強さが伝わってくるエピソードです。

そして、現在は社内でのキャリア教育とキャリアカウンセリングを実践しています。

キャリア教育としては、節目となる2年目、3年目、40歳、50歳、56歳と様々な年齢の方を対象としています。2年目3年目の社員全員に研修を受講させるようになった背景には、就職して3年以内の退職率の増加が関係しています。特に女性の退職率が高かったそうです。辞めていく女性社員の中には、あまりよく考えずに辞めてしまう人もいて、何も考えずに辞めてはほしくないという思いの中から研修が生まれました。

受講生たちは、

「辞めようかどうか悩んでいる時で良かった。」

「自分のことがよくわかった。」

など、今の仕事を頑張ることが今の自分にとって大切だと感じた人が多かったとのことでした。

40歳、50歳、56歳の研修では、その節目での必要なことを盛り込みながら、対象者に合わせた内容を心掛けているそうです。

キャリアカウンセリングに関しては、社内にキャリアカウンセリング体制を整え、個別の相談にも対応しています。2009年度、2010年度は組織が変わったことで業態間移動者が多くなり対象者となった中高年からの相談や女性の相談が多くなり、その中から職場の問題も見えてきたそうです。

可愛らしく優しい雰囲気の中でありながら、お話の中には人材育成への熱い想いがバシバシと伝わってきました。そして、目標を見つけたらどんなことがあってもやり遂げる心の強さは、元祖肉食女子を感じました。きっと、職場の女性たちにとっては社会人として女性として母として、心強いロールモデルでありメンターなのでしょう。

ダイバーシティ時代をイキイキと生き抜いていくためには、強くしなやかに!!まさしく強くしなやかな太田さん、とても心に残る素敵な発表をありがとうございました!



 次回の研究会は、「育児時短管理職だからこその仕事術!その活躍と周りへ好影響」と題して、92日(火)に開催いたします。たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

文責:キャリアコンサルタント 川村貴子、キャリアコンサルタント 田中 慶子